生命保険を貯蓄目的で利用するのは間違い?
普通預金にお金を預けていても一般的には0.001%
ほどしか金利は付かない為、比較的身近に感じ、
万一の保証とセットになった貯蓄型生命保険に入る
方も、よく見受けられます。
では、保証という観点ではなく、貯蓄性という観点
から生命保険の効率は果たしていいのでしょうか?
その実態を数字として可視化しながらお伝えします!
■仮定:30歳男性・保険期間:終身・保険料払込期間
60歳払済・低解約払戻期間:60歳・保険金額500万円
・月払保険料:10,870円と仮定します。
次に、30年後 払込満了時(60歳)の払込保険料の
合計額は3913200円です。(10,870円×360ヶ月)
その時の解約返礼金は4,301,850円です。
返戻率109.9%の商品です。
差額は+388,650円となり、一見、貯蓄性がある
ように感じます。
しかし、落とし穴があります。
満期の30年未満に中途解約した場合に支払われる
解約返礼金は、低解約返礼金といわれ、払込んだ
保険料を下回ります。(元本割れ)
例:5年後に解約=返戻率67%
10年後に解約=71.9%とマイナスになります。
また、満期時の+388,650円を金利に引き直すと
0.33%になります。
以外に低いですよね。それは、30年という時間を
使って得られた金額に対する利率だからです。
ちばPMA相続サポートセンター 佐藤 浩之
保険は加入した直後に事故がおきても、契約した
金額の保険金がおりるのも特徴です。
毎月20,000円の保険料で、3ヶ月後に死亡などが
あった場合でも(払込保険料60,000円)契約保険金
(仮)1,000万円が支払われます。
いかがでしたか?意外な盲点の発見があったのでは
ないでしょうか?
保険は、目的をきちんと決めて後悔しない活用を
して下さいね。 2022.10.10
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