賃貸物件の現状回復について
賃貸物件で入居者が退去した後の現状回復ですが
どこまでの補修が必要なのでしょうか?
床、壁紙などの内装や、給湯器などの設備を補修する
のが現状回復です。
現状回復=借りた時にように元に戻すのでは
ありません。
時間の経過と共に劣化するものはオーナー様の負担
になります。一般的に部屋を借りて生活すると、劣化
する部分が出るのは当然であり、それが経年劣化です。
クロスが痛んだり汚れたり、床や建具が色あせたりし
ますが、これは時間が経てば当たり前に起こることです。
以前は、これらの原状回復も借主が負担するのが当たり
前だと思われていた時期がありました。
現在では、通常の経年劣化に関しては、オーナー様の
負担になると定義されています。
具体的にオーナー様負担になるのは、耐用年数を
過ぎた給湯器の交換、冷蔵庫やテレビの背面の壁に
黒ズミ(いわゆる電気ヤケ)ができた、家具の設置に
よって床(クッションフロアーやカーペット)に設置
跡ができた等です。
借主様の負担になるのは、間違った使い方を
して給湯器が壊れた、結露を放置したことで壁の
クロスにカビやシミが拡大した、キャスター付き椅子で
床(フローリング)に痛みや凹みができた、引越し
作業中に床にひっかき傷ができた。飼っているペット
が柱に傷やニオイをつけた等です。
現状回復の内容を把握してトラブルを防止したいですね。
執筆者:ちばPMA相続サポートセンター H.M
退去時に、借りたときのように元に戻すのではないと
知りましたが、入居時の現状確認は大切ですね。
キズや凹みなどあった場合は、写真を撮るなどして
残しておくのをお勧めします。2022.10.20
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