家族信託の活用例-1
家族信託など、相続における認知症対策が広まり
つつあります。
それでは一体、「家族信託」とはどのようなもの
なのでしょうか。
実際に家族信託をされた方の事例をご紹介します。
生涯独身で、子供がいない高齢の叔母(85歳)に
頼まれ、姪である60代の女性がすべてのお金の
管理をしていました。
叔母もまだしっかりしており、また色々な手続きも
「委任状」などで何とかしていました。
しかし、親族の中では、すべてのお金の管理を
姪がしていることを快く思ってなく、「私的に使用
しているのではないか?」と文句を言ってきた人も
いました。
叔母も最近物忘れが増えてきており、今後「言った、
言わない」の争いになることがとても怖い状況でした。
そこで、「家族信託」を活用し、今後叔母が認知症
などで判断能力を失っても、姪は叔母の自宅の管理
や処分、叔母の治療費や施設費の支払いが可能と
なりました。
また、信託口口座を作ったことで、自分の金銭と
信託金銭を明確に分けて管理することにもなります。
私的流用を疑っている親族に対しても、きちんと
分別管理していることを明確に説明できるように
なりました。
執筆者:ちばPMA相続サポートセンター K.N
認知症対策には、家族信託の他にもさまざまな種類
があり、その方の資産状況やご家族の状況によって
使うべき認知症対策は異なります。
一つとして同じ状況はありません。
認知症になって法的な判断能力を失う前に、是非
ご相談ください。2022.11.12
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