空き家対策の選択肢とリスク
千葉県宅地建物取引業協会に設置される空き家対策
特別委員会の推薦により、鎌ケ谷市役所の空き家対
策相談員を務める立場から
空き家で頭を悩まさずにすむ、対策の選択肢と現状
維持のリスクも交えてお伝えします!
■空き家を現状のままで放置するリスク
1. 防災性のリスク
空き家は風通しもメンテナンスもしない為、劣化が
進行するスピードが速く、屋根、外壁等の落下、
火災発生など、実際に現場では起こっており、近隣
者から損害賠償の問題に発展することもあります。
2. 近隣とのトラブル
ゴミの不法投棄による悪臭や衛生問題、猫の住家に
なることや、樹枝の越境などで近隣者とのトラブル
要因になります。
3. 資産価値の下落
家屋の劣化により当然、資産価値も減少する一方、
加えて、景観悪化で更に価値を下げる要因になる。
4. 防犯性のリスク
不法侵入されて、家屋内で居座れた実例もあり、
最悪は家屋内で浮浪者が死亡していたケースも
実際に弊社で取り扱いがあります。
5. 特定空き家に指定される可能性がある
平成27年2月から「空き家対策特別措置法」が施行
され、衛生悪化や倒壊危険などがある場合、各自治
体から勧告を受け、強制解体されることもある。
■どうする空き家 選択肢は?
1. 空き家見守りサービスを受ける
遠方に住んでおり、なかなか自己管理が難しい方
向けに、民間の不動産管理会社で行っているサービ
スです。管理料の相場は5千円~1万円ほどです。
2. 空き家を活用する
2-1 賃貸物件として貸す
現状でDIY自由物件として格安で貸す方法や、部分
的にリフォームをして、安価で賃貸する方法、また
定期借家契約にするなど、物件に応じた工夫をする
ことで収入物件に変貌します。
2-2 解体して土地として運用する
駐車場、資材置き場、トランクルーム、太陽光発電
用地などなど、立地に応じて運用します。
3. 空き家を売却する
売却する際も、いかにリスクなく少しでも高く売却
する方法を状況に応じて検討します。
実務的には不動産コンサルティング者と一緒に検討
し、最善策を選択して売却します。
4. 空き家バンクサイトの活用
空き家バンクとは、空き家物件情報を地方公共団体
のホームページ上などで提供し、他からの移住斡旋
を目的とした公共サイトです。↓ ↓ ↓
https://www.iju-join.jp/feature_cont/file/001/
5. NPO法人団体による活用例
・古民家を改装し、会員制農家民宿とする
・空き家をミュージアムとして活用する
・短期滞在者の宿泊先として提供する
・子どもが集うコミュニティーの場にする
ちばPMA相続サポートセンター 佐藤 浩之
いかがでしたか、使わない空き家を抱え、頭を悩ま
されていた方、さまざまな方法を知り、少し未来が
明るくなったのではないでしょうか。
最後に、空き家の補助金・助成金を都道県別に
リスト化したサイトをご紹介します。
少しでも費用負担を軽減して、空き家を有効に活用
しましょう!↓ ↓ ↓ 「空家活用の匠」
http://akiya-takumi.com/subsidy/
尚、弊社でも空き家相談の行政担当を行ってます。
お困りの際は、無料相談から予約を受け付けており
ますので、気軽にお声かけ下さい。 2023.04.16
※上記、掲載内容は投稿時点でのものです。
情報改定や法令改定等により、掲載情報が変っている
場合がありますので、ご確認をお願い致します。