借りるときに知っておきたいこと 賃貸借契約書を結ぶ ②
前回に引き続き賃貸借契約の一般的な項目とチェ
ックポイントを紹介します。
(5) 禁止事項
禁止事項の例としてはペットの飼育、楽器演奏、
勝手に他人を同居させること、無断で長期不在に
すること、危険物の持ち込みなどがあり ます。
契約によって異なりますが、違反した場合、退去を
求められることもありますので、ルールを守った
暮らしをしましょう。
(6) 修繕
入居中の物件の修繕に関する取り決めです。一般的
には、使用に必要な修繕は貸主が行うこととなって
いますが、借り主の故意や過失によって必要 となっ
た修繕は、借り主が行うことになります。取り決め
が不明確な場合は、入居中のトラブルとなることも
ありますので注意しましょう。
(7) 契約の解除
貸主からの契約解除の要件などが取り決められてい
ます。例えば、賃料などを滞納した場合や、借り主
が禁止事項に違反している場合などが挙げられます。
契約解除とならないよう、確認する必要があります。
(8) 借り主からの解約
借り主からの解約について、解約通知の期日や具体
的な手続きを確認します。
(9) 原状回復の範囲と内容
賃貸借の契約で最もトラブルになりやすいのが原状
回復にかかわる取り決めです。トラブル回避のため
には、原状回復に関する取り決めをできるだけ明確
にしておくことが大切です。
(10) 特約事項
貸主の事情により、特約事項が付されることもあり
ます。「原状回復にかかわるすべての費用は借り主
負担とする」など、一方的に借り主に不利な条項が
記載 されている場合もありますので、確認が必要
です。また、借り主側で個別の要望がある場合は、
後になって「そんな約束はしていない」と言われない
よ う、契約書に記載してもらいましょう。例えば、
入居前に壁紙を新しいものに張り替えるなどの約束
は、契約書に記載しておくと安心です。
執筆者:ちばPMA相続サポートセンター H.M
一般的なチェックポイントをご紹介しました。
入居後、退去時にトラブルにならないように、契約
内容は必ず確認しましょう。2023.9.14
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