ISRコンサルティング管財

財産(遺産)をどのように分けたらいいのか?

相続相談を受ける際に第一声に多いのが、財産を親族にどのように分けたらいいのでしょうか? という筆問です。

 

 

私の答えは

あなたはどうしたいのでしょうか。という返答から入ります。

 

専門家によっては最も節税できる方法はこの方法ですとか、遺留分に注意してとか、納税資金の為には保険に入りましょうなどと各専門家が持ち得る狭い視点からの判断になると遺産を渡す側や貰う側の気持ち(心)を無視した分け方になります。

 

財産(遺産)をどのように分けたらいいのか?

 

人が幸せに感じるのは心が満たされるからです。

幾ら節税などで、お金に得をしても「心」が満たされなければ幸福感を感じることはできません。

 

 

■具体的に分け方を考える流れ

 

① まずは残す側が誰に何を「どんな理由」で残したいのかを考える。

② 受け取った側の「実生活状況」「気持」ちを考える。

③ 専門家と相談しながら遺留分等の民法や納税・節税等の税務に関する留意点を確認する。

④ 専門家からの課題や税務、法的デメリットを踏まえて再調整する。

⑤ デメリットを理解したうえで遺産をどう分けるかを決めて定期的に見直す。

 

 

一見、そんなことは当たり前と感じるかもしれませんが、いざ実行に移す際には専門家から言われるままに(心をさて置き)部分的な対策を講じている方が多いものです。

 

 

・専門家を交えて進める際のポイントは

 

まず【資産全体の現状分析】をすることです。

場当たり的な対策は医療でいう対処療法であり根治療法ではない為です。

 

 

執筆:ISRコンサルティング管財 佐藤 浩之

 

現状分析(診断)をすることで見えてくることは

 

・資産の圧縮度(節税対策)

・遺留分侵害の状況(分割対策)

・納税資金の過不足(納税対策)

・収益性の観点(資産増加)

 

の4点が資産全体から見ることができます。

 

気持ち(心)を優先しつつ専門家からの上記4つの分析観点を踏まえ賢い資産承継をしましょう。 2024. 4. 14

 

 

※上記、掲載内容は投稿時点でのものです。情報改定や法令改定等により、掲載情報が変っている場合がありますので、ご確認をお願い致します。

 

 

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