相続問題のポイントは不動産②
遺産分割の場面で、不動産を共有した場合の問題点は他にもあります。
時間が経ち、共有者自身にも相続が発生し、その配偶者や子供たちが新しく共有者に加わってきます。
そうやって共有者は増えていき、血のつながりがない人同士が共有者になることで、結局共有者全員の意見の調整も難しくなり、売ることも出来ず、自分で利用することも出来なくなるかもしれません。
以上のことから、不動産はできるだけ単独所有となるような相続の準備をしておくことが重要と言われています。
遺言書を作っておく、というのが一つの方法ではありますが、不動産が主な財産の場合には不動産を相続する人が大半の財産を相続することになり、遺留分の問題が発生する可能性が出てきます。
遺留分の算定や遺産分割において、不動産の価額が原因で争いになることもあります。
また、実家や先祖代々の土地に対する相続人間の思い入れの違いが原因で問題になる場合もあります。
生前に、なるべく早いうちから相続に備え、不動産をどのようにしておくのがよいか、さまざまな角度から検討し、対策を講じておくことが重要です。
執筆者:ちばPMA相続サポートセンター K.N
「大相続時代」到来などと言われています。
相続のトラブルを回避するためには、相続対象となる財産の内容を普段から整理しておくことが重要です。
若い世代も、両親が元気でコミュニケーションを取れるうちに、「相続」に向き合い、話し合いをしておくことが必要ですね。
相続で揉めないためにも、是非早めにご相談ください。 2024.7.13
※上記、掲載内容は投稿時点でのものです。情報改定や法令改定等により、掲載情報が変っている場合がありますので、ご確認をお願い致します。