ISRコンサルティング管財

現在価値と将来価値とは?

【今の10,000円は、将来5年後の10,000円よりも価値がある】という考え方は、貨幣の時間的価値といいます。
これは投資の考え方で、投資は将来に向かってプラスの収益を生むからです。

例えば現在収益を生む不動産と、遠い将来に収益を生む不動産のどちらかを選びなさいと言われた場合、他の条件が全く同じであれば、現在利益を生んでいる不動産を選択するでしょう。

現在保有している現金を運用(投資)して増やしていこうか検討中の方や、現在、保有中の運用資産の判断にも繋がるロジックを簡潔にお伝えします!

■将来価値の式

現在価値×(1+r)n
r=利率
n=年数 ※べき乗

例:現在価値10,000円を年利率3%で5年間運用した場合の将来価値は…

10,000円×(1+3%)5=11,592円が5年後の将来価値となります。

■現在価値の式 2種 ①②

① 将来価値×[(1+r)n]-1
② 将来価値÷(1+r)n


r=割引率
n=年数
[(1+r)n]-1=割引係数 ※-1は、べき乗、従い、1÷[(1+r)n]と同様です。

将来価値と同じ条件(年利3%・運用5年)で①と②の現在価値を算出してみましょう。
5年後の将来価値11,592円を現在価値にする計算例は…

① 将来価値11,592円×[(1+3%)5]-1=現在価値10,000円となります。

② 将来価値11,592円÷(1+3%)5=現在価値10,000円となります。

この簡易式を用いることによって、今保有している資産が将来どのくらいの価値に増えるのか?
逆に将来予測される価値の商品を今、幾らの価格(価値)で買えば損をしないのかをロジカルに計算することができます。

投資の世界ではDCF法(ディスカウンテッド キャッシュフロー)という呼び方をします。

執筆者:ISRコンサルティング管財 佐藤 浩之

宝くじが当選し、今すぐに受け取ると279万円という選択と10年後に受け取ると500万円になるオプションがあった場合、どちらを選ぶかの選択基準ができることになります。

このオプションの割引率は6%ですが、他に6%を超える9%で運用できる投資商品があるのなら、今すぐ279万円を受け取って、9%で運用すれば10年後には653万円になる為、今すぐに受け取った方がトク!という判断ができます。 2024. 10. 6

特典プレゼント付!PMA相続メルマガ登録はこちら